
「スパイダーマンホームカミング」
さっそく公開初日に駆け込んできました。
間違いなく今までのMARVEL作品の中でトップクラスの面白さ!
全体として、とにかくスピード感のある展開。
「次は!?ピーター、どうすんの!!!」
と、観てるこっちがヒヤヒヤする。
映画のテンポ、世界観にどんどんのめりこんでいきます。
主人公が15歳という設定ならではの”笑えるくだらなさ” ”思春期の心の葛藤”などがいたるところに散りばめられていて、「10代ってこうだったよね。悩むよね…。」と懐かしい気持ちでピーターを応援したくなる。
今作の好きなところを挙げていきます。
コミックそのまんま!
間違いなく今までのスパイダーマン映画の中で、原作コミックに一番近い。
漫画から飛び出してきたかのようなハマり役「トムホランド」版スパイディ
圧倒的に若い
ホームカミングでは、ピーターは「15歳」
今までで一番若い年齢設定。
トムホランドくんも21歳という若さ。
見た目も童顔で声も甲高い。
アイアンマン、キャプテンアメリカ等、MARVELヒーローの中でも特に”ヤングで未熟者なスパイダーマン”という位置づけを見事に再現している。
スタントのキレ
トムホランドくんは体操をやっていた経験から、難なく宙返りなどをこなす。
スパイダーマン特有のちょこまかした動きや軽快で機敏な動きの再現度が高い。
筋肉の感じもちょうどいい細マッチョ。
演じ分けが絶妙
イケてない演技とカッコイイ演技の使い分けが最高。
学校で親友のネッドと二人でつるんでるシーンなんか「絶対モテないよ、この二人」って感じがプンプンする。
だけど、スーツに着替えて敵と対峙したときの顔つきは別人。
スパイダーマンの醍醐味の
「普段はイケてないけど、ヒーロー活動の時だけは輝く」
ここが表現されていて良かった。
アメイジングのときは普段からちょっとイケメンだった気がした(笑)
トニースターク(アイアンマン)との師弟関係
今回、ピーターが着ているスーツはスターク製。
超ハイテク機能搭載。
胸の蜘蛛マークは偵察ドローンとして動き出し、水に濡れればヒーターで温める。
見たもの全てを録画し、盗聴もできる。ウェブのパターンは500以上。
使用者の表情に合わせて、スーツの白目の大きさが変化するところがコミック感満載で興奮しました。
スーツには内部AI搭載で、さながらアイアンマンのよう。
「即死モードにしますか?」と何度もオススメしてくるカレン(女性AI)に
「あ~~、ダメ、こ、殺すのはダメって言ったろ!!!」と、慌てて断るピーターが可愛かった。
ワクワクしながらスーツを操るピーターの姿に、こっちまでニヤニヤ。
スーツを提供してくれた憧れのスタークさんに実力を見せたくて、毎日ヒーロー活動(ご近所パトロール)を頑張る姿がけなげでとても愛しい。
アイアンマンの秘書、ハッピーにしつこくスマホでメッセージを一方的に送るウザさは笑った。
「ヘイ、ハッピー!学校終わったよ!これからミッション行けます!」
「今日は自転車泥棒捕まえた!」
「道を教えてあげたらチュロスをもらったよ!」
大人にイチイチ報告するような内容じゃない。
「僕は街を守ってます」アピールに必死。
ピーターが調子に乗りすぎないようにスタークがスパイダーマンのスーツに補助輪モードをかけていたところが面白かった。
(スマホの青少年閲覧制限的な)
スーツの使用制限を自分で勝手に解除して、最終的にスタークさんにスーツを没収されちゃうあたりがティーン感ムンムンで良かった。
「死人が出ればお前の責任になる。ピーターが死んだら俺の責任だ。そんな辛いことは耐えられん。」説教するスタークさん、父親代わりのような温かさを感じた。

新しいスパイダーマンの見せ方
今作は、とにかく「走る!引きずられる!飛ばされる!」
アクションの見せ方の種類が大幅に増えてるような。
その代わり、蜘蛛の糸を上手に使って、街中をヒュンヒュンと一気に移動するシーンは少ない。
戦いの舞台が船上や飛行機の上。
そこまでの移動は、ひたすらに走ったり、運転したことないのに乗ってみた自動車で危なっかしく移動してみたり。
「うわ、マジ?やばい、ど、どうしたらいい?」
「よしよし、やれる、できるよピーター、いくぞ!!」
と、一人でテンパりながら、ぶつぶつ言いながらあちこち走り抜ける姿。
「それが見たかった!!スパイディっていつも落ち着きなくてせわしなくて、こうだよね!!」
そう思わせてくれる描写多数。
”常に悩み苦しみながらも、持ち前の調子のいいおしゃべりでごまかす”
これがスパイダーマンの重要なキャラクター設定だと思っていて、そこが完璧に表現されていたので、スパイダーマンファンとして、監督とトムホランドくんに足を向けて寝られませんね。
「スパイダーマンホームカミング」
本当に最高のMARVEL作品です。間違いなしです。
大人達の型にハメられるのを嫌いながら、工夫し、学び成長していく奮闘記。
葛藤する15歳の少年を保護者の立場から応援するような気持ちで見入ってしまう、そんな映画。
親友のぽっちゃりくん、ネッドの素晴らしさについても語りたい。
メイおばさんが妙にエロいこととか、敵のバルチャーにも色々事情があるとか…ね