映画

映画「ダンケルク」一瞬も気が抜けない体感型映画

映画「ダンケルク」

観てきました。

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 この映画の舞台は、フランス北端のダンケルク。

フランスとイギリスの連合軍40万人がドイツ軍の猛攻に追い詰められる。

 最北端の地、ダンケルクで逃げ場をなくした連合軍が必死に生き抜く姿を淡々と描いた生々しい戦争映画。

 

 

 

 

いや~~、はじまりのシーンから心臓に悪い(笑)

 主人公(主人公といってもほぼ全員が名前を明かされないし、いちいち名乗らないから具体的背景は不明)が銃撃から走って逃げまくる。

数人で逃げていたのに、振り返ると全員殺されている。

 

しょっぱなから心が折れる。

 主人公は仲間が撃たれたことに関して、何も触れない。

自分が生き残るためにひたすらに走る。

 

 

劇中、兵士が砲弾のショックで何も発せなくなる描写などもあり、戦時中の兵士の精神状態が残酷なほど表現されていた。

 

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 ダンケルクで助けを待つ兵士の数、英仏合わせて40万人。

桟橋には、あふれかえるほどの人。

 

ここにドイツ空軍の襲撃がきて、桟橋ごと、人の塊ごと爆弾で吹っ飛んでいくシーンは、目を覆いたくなるほどにむごい。

 

こんなことが実際に地球上で起きていたのかと思うと、身体が震えます。

 

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「俺だけには当たらないでくれ!」と祈り、伏せることしかできない人間の無力さ。

 

「担架のスペースが邪魔だから、救出船に乗せる負傷者の数を減らす。」

より多くが助かるためにはそうせざるを得ないとわかっていても、胸が痛む。

 

 

 

ストーリーなんかない

 

 

「国に生きて帰りたい」 

主人公の家族を掘り下げたり、友情が芽生えたり、そんな人間ドラマは一切ありません。

登場人物の名前もわからないまま、全員がその他大勢みたいな感じ。

 

この戦場で生き残る。ただ、それだけ。

 

セリフも最小限。自分が生きるために必死で他人と会話なんかしてられない。

極限の状態がひしひしと伝わってきて、のめりこんでしまう。

それと同時に「攻撃が酷すぎて、もう見てられない」という気持ちも生まれた。

金輪際、戦争は起こってほしくないと、心から思った。

 

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臨場感の秘密は音

BGMなどはほとんどなく、時計の「カッチカッチカッチカッチカッチカッチカッチ」という秒針の音が常に不安を煽る。

 

爆撃、溺れるシーン、息づかいなど、全体を通して”音”が非常に重要。

 

IMAXシアターに行くと、必ず冒頭にIMAXの宣伝が流れますね。

 

こんなやつ ↓

「クリアなサウンドが響き渡っています。小さな針が落ちる音も、ジェット機の轟音も…」

 

ジェット機の轟音聞くならIMAXです。

飛行機出まくりですから、これは間違いなくおすすめ。

 

ぜひ、IMAXでご覧ください。 

 

 

 

陸、海、空の3つの視点から描かれるダンケルクからの撤退劇。

 

めちゃくちゃ見応えありました。常に緊張しながら、ビクビクしながらの100分間。

観るだけで結構体力使いました(笑)

 観終った後には、今まで味わったことのないような気持ちに。

 

「気になるけど、レンタルで観ようかな~。」って思ってる人は、劇場でIMAXで観たほうがいいと思います。

 

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