
アメリカといえば壮大な自然のイメージがありますね。有名どころだと、グランドキャニオンがパッと浮かぶところでしょうか。
今回は、グランドキャニオンに負けない幻想的な観光スポット
「ロウアーアンテロープキャニオン(Lower Antelope Canyon)」を紹介します。
- アンテロープキャニオンとは?
- アッパーとロウアーの2ヶ所に分かれる
- 到着、即、灼熱地獄。
- ナバホ族のガイドと合流
- いざ、岩の中へ
- 階段降りたら、もう異世界
- 不思議な造形の岩だらけ
- ビームという自然現象
- 岩の見え方
- 出口もすごかった
- 最後に
アンテロープキャニオンとは?
アンテロープキャニオンは、アメリカアリゾナ州の渓谷で、ナバホ族という先住民族が管理をしている場所です。ナバホの言葉で「水が岩を流れる場所」という意味。その名の通り、長い月日をかけて水に削られた岩石を見ることができます。
ナバホ族のガイドなしでは、立ち入ることすら許されない秘境となっています。
アッパーとロウアーの2ヶ所に分かれる
アンテロープキャニオンは、アッパーアンテロープキャニオンとロウアーアンテロープキャニオンの2ヶ所に分かれています。特徴としては、アッパーはアップダウンが少なく、ロウアーはアップダウンが激しい。僕は冒険が好きなのでロウアーを選びましたが、観光客全体で見るとアッパーの方が人気が高いそうです。
到着、即、灼熱地獄。

ここまでは車でしか来られないので、ツアーを組んで、車でGOです。(1日がかりで回るので、乗ってるだけでも体力の限界でした。「AM3:00 ラスベガス発~翌AM0:30 ラスベガス着」という超過酷ツアー。)
僕が訪れたのは8月なんですが、気温40℃近くまでありました。水がないと死にます。
そして、意外なことに…
「ココ、Wi-Fi飛んでんな」
商業地区になっていることを見せつけられました。
ナバホ族のガイドと合流
ガイドなしじゃ、立ち入り禁止なんでね…。

(ナバホネイション自治区。)
1990年代に、アンテロープキャニオンの観光が解禁。それからナバホは、英語を喋れる人が多くなった。若い世代はナバホ語よりも英語を使うようになって、高い教育を受けるようになってきているらしいです。
ナバホもビジネスなんですね。
きさくにガイドをしてくれたナバホの方と記念撮影。日本語も少しできました。耳がよくて羨ましい。
いざ、岩の中へ
アップダウンの激しいロウアーアンテロープキャニオン。慎重にガイドの後ろをくっついて歩きます。
入口は、ド砂漠。気抜いたやつから順番に干からびそうなほどのド砂漠。

ここを奥へ進むと、階段が現れます。どんどんと下に吸い込まれていく。

すげえ、アップダウンあるじゃん(笑)
ちなみにこのあと階段を降りている最中、カメラで写真を撮ろうもんなら、
「Noooo!Do not take a picture!!」とめちゃくちゃに怒られます(笑)
安全上の観点から、階段の途中でカメラを取り出すことはNGなんです。いいおじさんがひくぐらい怒られてました(笑)
iPhoneとか落としたら嫌だし、僕は言いつけを守りました。やるなって言われたことはやるなよ、おじさん…。
下りきってから、写真OKの号令が出たんで、ビビりながら撮りました。
全体的に足場が悪い。はしごや階段は鉄製だけど、全幅の信頼は置けない感じのやつ(笑)
階段降りたら、もう異世界
下に降りるにつれて、岩の壁の分厚さが身に染みてきます。
この岩のウェーブ、何百年もかけて雨や風が削ってきた地形なんです。すごくないですか?

国対抗カメラコンテストが開催されてしまったので、しばらく前に進めません。

「みんな記者かよ!」
とか思いながら、僕もたくさん写真を撮りました。撮らずにはいられないです。

はしごで昇ることもしばしばあります。アップダウンがある秘密基地みたいで楽しい。
不思議な造形の岩だらけ
本当に不思議な世界が広がっていました。


別世界に飛ばされてきたような感覚になります。

1時間睡眠で寝不足の頭が、一瞬でスッキリ冴えるほど美しかった。


ビームという自然現象
ビームという自然現象が起こることがあります。岩の隙間から太陽光が入り込み、一筋の光線にように見える現象です。ビームはアッパーで見られるため、アッパーの方が人気になっている要因なのですが、ロウアーでも見られてラッキーでした。


「俺の本気を食らいやがれ!!!!」みたいな演出もできます。
かっこよくない?(笑)
岩の見え方
光の加減や場所によって、岩の見え方が全然違います。
ここは、ダークな雰囲気。

ここ、なにか舞い降りてきそうな雰囲気がします。天使的な何かが。

いきなりガイドさんが僕の後ろで叫びました。
「スパロウ!!ジャックスパロウ!」
振り返ってみると…。

「ジャックスパロウの横顔に見えるだろ?」と笑顔のナバホガイド。
たしかに、そう見えなくはない(笑)
大きめにリアクションをとっておいた。
見渡す限り、異空間。こんな場所が地球上に存在するのかと、度肝を抜かれました。
せっかくなのでガイドに撮ってもらうことに。太陽の威力に若干負けつつも、いい写真になりました。
普段、こんなポーズしないけど、アメリカで気分が解放されて出た親指のポーズ。
出口もすごかった
出口、というかただの岩の隙間から、元の地上へ出ます。ここから出てくる人を撮影すると、SF映画みたいな写真が撮れます。

僕たちが出た後、仕事を終えたナバホのガイドさんが超かっこよく帰還してきたので撮影させてもらった。

かっけ~!地球救ったあとみたいな顔してる。
最後に
何回も言いますが、地球上にこんな場所があるなんて…と、圧倒される景色の連続でした。行く前にガイドブックで画像を見てはいましたが、やはり本物は全然違いました。グランドキャニオンに体験要素を追加した、アクティビティ感満載のアンテロープキャニオン。
アメリカ観光にめちゃくちゃオススメの秘境です。
あと、ナバホはインスタ映えするiPhoneのカメラワークや設定の仕方を熟知していました。「観光ビジネス、ここにあり」ですね。
もしかしたら、ナバホ族のほうがインスタ映えの技術あるかもしれない。
死ぬまでにアッパーアンテロープキャニオンも行きたい。