いちごに支配されたピップで散歩してきた我々。
サイコロを振り、旅を進める。
- 三国志の英雄みたいな駅名に酔いしれる
- 出発!ワンマン列車
- イチゴの街「比布」から羊の街「士別」へ
- 士別なら 食うしかねえだろ ジンギスカン
- シメにパフェ行く札幌魂
- 夜も更け、旭川にもどって宿泊することに
三国志の英雄みたいな駅名に酔いしれる
次の目的地へ向かう。比布より先の駅名を確認。
難しい地名がたくさんある。

17時58分の快速列車に乗ることにした。

この17時58分の快速名寄(なよろ)行きに乗ると、行き先はこうなる。
1. 蘭留(らんる)
2. 塩狩(しおかり)
3. 和寒(わっさむ)
4. 剣淵(けんぶち)
5. 士別(しべつ)
6. 風連(ふうれん)
なんだ、この、ほとばしる武将感。「西の蘭留と東の風連が衝突」みたいな戦国絵巻がありそう。
まあ、それはさておき、サイコロなのよ問題は。結局、全部サイコロの運命なのよ。
さ、結果は?

5!
戦国武将名鑑によると、5は士別だった。
1. 蘭留(らんる)
2. 塩狩(しおかり)
3. 和寒(わっさむ)
4. 剣淵(けんぶち)
5. 士別(しべつ)
6. 風連(ふうれん)
士別へ向かう、ご一行。
出発!ワンマン列車
比布から士別へは、1両編成のワンマン列車だった。 ここへきて、ついに車両のつなぎ目がなくなった。

目の前でうたた寝するK。その様子をiPhoneのカメラ越しにのぞいて、ジャイロセンサーの動きを確かめる僕(カメラが横にならなくて困ってた)。隣でメシの検索をしまくるS。
結構な暇が続いた。
バスみたいに、降りる時に精算する。古き良きなんちゃらって感じだね。

イチゴの街「比布」から羊の街「士別」へ
長旅の末、士別に到着。

バーバママみたいなひつじがお出迎え。
どうやら、サフォークが有名らしい。サフォーク=羊肉用に飼われてる羊
さっきのバーバママも食べられる運命。

さっそく士別の街を歩く。タクシーが2台止まっているだけで、人は全然いない。

サフォークマンホール発見。
食べられる運命なのに、みんな楽しそうにしている。

サフォーク会社発見。何をされてる方なの…

士別なら 食うしかねえだろ ジンギスカン
五七五のリズムで言う、「士別なら 食うしかねえだろ ジンギスカン」
そういうわけなので、やってまいりました。
店名は「花の友」

普通の家みたいな感じ。

メニューはシンプル。羊肉とメシ食ってビール飲んどけ!!と。
いいじゃないか、羊の街「士別」。

ジンギスカンを注文。テーブルには、黒い石がどーん
真ん中が少しくぼんでいる。僕らの知ってるジンギスカンの鍋じゃない。

腹が減ってるので、ざざざーっと肉も野菜もオン!
オンザロック!!

ここで、厨房から店主がカットインしてきた。
「君ら、これね、やり方違ってんだわ。」

店主「まわりに肉を円状に置いて、落ちてきた油で野菜を炒めるの。」
4人「へ…へえ~。じゃ、こうだな!」

焼き方正解した勢いでビールも頼んじゃう。25歳の男子会が、俺たちのサイコロ旅が、だんだんくたびれたおじさんの集いになっていく。

ここのジンギスカン、さっぱり食べられる秘密がある。それが、この大量のしょうが。

いくらなんでもありすぎやろ…と思ったが、これは相当ウマイ。
肉の油とかどうでもよくなってくる(どうでもよくはない)

ご機嫌で会計していると、上の方にもメニューがあった。
というか、焼き方、書いてたんかい(よく見たら席にも書いてた)

「やっぱり、士別のジンギスカン違うな~」と感想を言い合う。
実は、オーストラリア産の肉だったんだけど。(時期によって、士別産のときもあるらしい)
シメにパフェ行く札幌魂
札幌では、飲みにいった後とかのシメでパフェ食べるのが流行ってる。誰が考えたんだか。
近くに遅くまでやってるパフェ屋さん(カフェ)を発見。行くしかない。
店名は「芽夢(がむ)」

「昔ながらの」っていう感じの雰囲気。

僕らは当然パフェを頼む。

店では「プレバト」が流れている。一句読んではディスられ、一句読んではディスられ。

そういえば、この店のことを調べた時に「機嫌が悪いときがある」みたいなことが書いてあった。
イチゴパフェ選んだら、プレバトみたいに「この凡人!」って怒られるのかとビックビクで注文した。
全然そんなことなかった。店主は優しかった。
どでかいパフェがきた。

チョコバナナを頼んだ友達にも、ドドン

これで600円くらいなんだから、安い。
「士別にはレトロなデカ盛りパフェがある」って、覚えておいて損はない。
夜も更け、旭川にもどって宿泊することに

食べて、食べて、お腹が士別でたくさんになった。
駅に戻ると、伝言板を見つけた。
チョークがないのが気になった。

夜の士別駅は閑散としていた。
自販機の「ビタミン炭酸MATCH」を見ながら、「おじさんになったら、この旅も青春だったなあって思い出すのかな」とか考えた。
ジンギスカンの食いすぎと、感傷にひたる自分のせいで気持ち悪くなった。

▽北海道内ぶらり旅|JRサイコロ周遊〜6巡目~へ続く