
僕が住む北海道では、こんな会話が発生する。
「ごみステーションに、ごみ投げといて~」
ちょいと解説すると、「ごみステーション」は、ゴミ集積所のこと。
「投げる」=「捨てる」の意味。
ごみステーション。ごみ投げる。
どちらも聞き慣れない方が多いと思う。
ごみの駅?なんだ、そのハッチポッチステーションみたいな呼び方は。そう思ってるはず。
札幌市民の僕からしたら、この言い方はごく当たり前で、むしろ、こう思う。
「ゴミ集積所なんて聞いたことないwwwww」
「ごみは投げるもんだろ!いや、実際には投げないけども」
北海道の方は、今うなずいてくれてるはず。
いま、”北海道の方は”と言ってしまったので、念のため、北海道の札幌以外の都市でも「ごみステーション」呼びなのか調べた。
函館、旭川、帯広、釧路…。「ゴミステーション」表記だった。安心した。
北海道に住んでると、こんな会話もよく耳にする。
「ごみステーションって言ったら、道外の人に通じなかったさ」
「道外で“ごみ投げる”って言ったら、なんか変な目で見られたさ」
※「〜だったさ」も方言なんだけど、今はそのへんの説明は省略。あと、北海道民は「道外」ってよく言う。
ここで、ひとつ調べてみたくなった。
本当に、ごみステーションって北海道以外の人に通じないの?
北海道の人しか、ごみ投げないの?
僕と同じように気になった方は、スクロールしてもう少しお付き合いください。
ごみステーション呼びは、他の都府県ではしていないのか? まずは、この疑問から
どうやら調べてみると、「ごみステーション」は方言ではなく、各自治体で設定されている名称らしい。
例を挙げる。
千葉県千葉市のホームページ。このページには、
家庭ごみステーションには出せません
という表記が記載されていた。
こちらは、長崎県長崎市のホームページ。
がっつり「ごみステーション」と書いてある。
熊本県熊本市。
大分県大分市。
もうわかった。「ごみステーション」呼びは、北海道だけじゃないんだ…
これからは、北海道民だけのものみたいなドヤ顔はできない。
続けて、「ごみ投げる」問題。
これもまた、北海道民の専売特許ではないみたい。東北地方でも、同じように「ごみを投げる」と言うらしい。
しかも、福島県民の中には「ぶん投げる」と言う人もいるらしい。
ちょっと例文を考えてみる。
「古くなってきたし、ガタもきてるから、そろそろ、この冷蔵庫ぶん投げるか」
こわすぎる。腕っぷし、室伏かよ…
そんなわけで、「ごみステーションにごみを投げるのは北海道だけなのか?」の結論は、こう。
【結論】
ごみステーションは、住んでる自治体が「ごみステーション」と設定していれば、北海道民じゃなくても使っている。九州は「ごみステーション」と呼びがち。
東北の人たちも、おなじく、ごみを投げる。福島人は、ぶん投げる。
北海道のみんな!私たちだけの「ごみステーション」ではなかったよ!