
どうも、いむるた(@imurutalog)です。
今回は、イギリス流ブラックユーモアの効いた映画「やっぱり契約破棄していいですか!?」の感想記事です。
上映本数も少なく、あまり予告なども流れていない今作品ですが、非常におもしろかったので、ぜひおすすめしたい!
以下、若干のネタバレ含む
死にたいけど死ねないから殺し屋に外注
「自殺を外注する」この設定がおもしろい。話のツカミで気持ちをスクリーンにもっていかれた。
この物語の主人公は、2人。
人生に絶望して何度も自殺未遂をくりかえす、売れない小説家。
かつては暗殺のスペシャリストだったが、年を取って腕がにぶり、ノルマをクリアできない殺し屋。
死にたいから殺してくれ!
ノルマがあるから殺させてくれ!
これが、完全にWin-Win。誰かを殺すために雇うのではなく、ぼくを殺してくれと頼む。
ここの契約時の会話もクスッと笑える。
「Dead in a Week」おかしな1週間がはじまる
「それじゃ、契約金いただいたら、1週間以内にきっちり殺しますんで…。あ、いつやるかはサプライズです。」
「わかりました。お金はすぐ振り込みます。」
ところが、契約をした途端に、「やっぱり生きてみたくなっちゃう」出来事が起こる。
「やっぱり死にたくない!」
こうして、変な”トムとジェリー”がスタートする。
「やっぱり殺さないで」
「だめだ、私のタイミングで必ず殺す」
「逃げろ~!!!」
なんだ、このはなしw
お前が契約して、自ら雇った殺し屋から全力で逃げ回るって、なんなんだw
殺し屋の夫を普通の仕事のように見守る妻
殺し屋のおじいちゃんには36年連れ添った妻がいる。
「あなたならヤれるわ。大丈夫よ」
「誰でも失敗はするわよ。あなたの腕は本物よ」
暗殺の仕事が普通みたいに扱われていて、ツッコミゼロでボケっぱなしの状態が続く。
あなた、今日も頑張ったわね、てw
この夫婦のやりとりも、ほっこりバイオレンスで最高。
暗いテーマなのに青春コメディの雰囲気
なんか、さわやかなんですよ。死にたくても死ねなかった小説家が、生きる希望を見つけるところは少年マンガのようだし。
女の子と出会って恋して「君のためなら死ねる!」って言っちゃってみたり。(どの口が言うとんねん状態)
この世界観はなに?とずっと思いながら見てしまいました。
上映時間は90分と、短くスッキリまとまっています。単純明快なストーリーだけど、意外とハラハラするシーンもある。
主人公2人の攻防がニヤニヤさせてくる、テーマは「殺し」なのに、軽い気持ちで観れる映画でした。
空いた時間にふらっと観に行くなら、いま1番おすすめな映画です!
「映画館って、ふらっと行くには料金が高すぎる」という方には、この記事は読んでいただきたい。新しい趣味ができるかも!