どうも、いむるた(@imurutalog)です。
僕は、営業職からエンジニアに転職しました。
日々、勉強で大変なところはありますが、前職よりも楽しく働いています。
今回は、メンタルを病んで営業職を2年で退職した僕が「営業をやめてよかった瞬間」を語ります。
冒頭では、営業職を辞めたいと思う方に向けて、自分が伝えたいことを書いています。
営業職で悩んでいる方に読んでいただきたい記事です。
周りの意見より、自分の気持ちを優先していい

毎日悩んでた時の自分に言いたいことがあるとすれば、これです。
「自分の気持ちを優先して!」
本人にしかわからないことって、必ずあると思うんですよね。
例えば、札幌市の「野生の熊殺害」の件。
札幌市内では、野生の熊がたまに出没します。けっこう住宅地まで来るんだよなあ…
市民の生活がおびやかされますし、被害が出る前に射殺してしまう、なんてこともあります。
それを、北海道民でもない人達が「熊を殺すなんてかわいそう」って言ってきたりする。
「あなたたちに当事者の気持ちや怖さがわかるんですか?」と言いたくなる。
深刻な被害が出たら、「なんで殺さなかったの?」と言ってくることでしょう。
これ、営業の仕事を辞めたいと思ってる人に「営業がつらいから辞めるなんて甘え」と言ってくるシチュエーションと同じだと思うんです。
外野の意見を、真に受けることないんですよ。
精神を病むくらいならすぐに辞めた方がいい
僕は、営業を2年でやめました。正確には、メンタルを病んで、仕事を休んでからやめました。
営業車の中で、
「営業 つらい」
「営業 やめたい」
「営業 転職」
と何度検索したことか…
こういうときに決まって検索一覧に現れるのが、
「営業 甘え」「退職 甘え」というキーワード。
いま辞めたら甘えだよな…
退職したら逃げだよな…
同じようなことを考えてる方が、いかに多いことか。
インターネットで、「営業を辞めるのは甘え」と書いていたとしても、それを書いた人は一人一人の状況を知りません。知ってるわけがない。
なので、すべての人に「甘え」が当てはまるとは限りません。
特に、精神面でギリギリまで追い込まれているなら、甘えや逃げを気にする必要はありません。

心が一度壊れると、元に戻るのに時間がかかる
再起不能になってから、「病気になるぐらいなら早く辞めればよかったのに」と言われても遅いです。
僕は、ある日突然、充電が切れたようにメンタルが死んで休職しました。
復活には時間がかかるので、少しでも余力のあるうちに、退職なり転職活動をすることをおすすめします。
ここからは、営業職をやめて良かったことを書いていきます。
「自分の人生よりお客様」を卒業できた

休みの日にも客先から電話が入る。出なければ、留守電が入る。
「そっちは休みかもしれねえけど、こっちは働いてんだよ。出ろや」
てやんでい的な人が多い業界だったので、こんな感じの留守電が入ってたりしました。
会社からは、こう言われていました。
「会社支給の携帯電話は、肌身離さず持ってろ。”携帯”電話だぞ。」
「休日であろうが、誠心誠意、対応しろ。売り上げ欲しいだろ。」
休日の解放感。電話の束縛から解き放たれた
いつ、電話がかかってくるか、ビクビクしながら休日を過ごすのにウンザリでした。
いつでもどこでも対応してくれるスーパーマンには、なれませんでした。
成績が悪いとかノルマ未達成でつらいとか、そういうことならまだよかったんですよね。
携帯電話での拘束から解かれたとき、ものすごい開放感を得ました。毎週の休日が楽しみです。
口先だけの仕事でのストレスがなくなった

営業のために仮面をかぶることが、ストレスでした。
人に平気で嘘をついたり、出し抜いたり。そういうことがうまくなかったんです。
「客先にはこういう風に伝えておいて、会社にはああやって言っといて、裏でこういうことすれば、売上が上がるだろ」
みたいなことを言われても、必ずどこかで正直になってしまいました。
仮に成功しても、罪悪感でいっぱいになりました。
嘘をつかなくてよくなった
これは、けっこう言われました。
「なんで、そんな嘘もついてこれないんだ、お前は。バカだなあ。」
そのたびに、自己嫌悪に陥って、「自分はセンスがない。価値がない。」と落ち込みました。
今思えば、そういう業界じゃなければ、営業職じゃなければ、”素直”というのは長所だと思います。
「売上のため」と割り切って、仮面をかぶれない僕みたいな人は、きっと向いていないと思います。
嫌な人に会いに行く必要がなくなった
ルート営業だったので、どんなに苦手な人でも、何度も何度も会いに行く必要がありました。
特に、人格を否定される客先に行くストレスが半端じゃなかった。
「こんな生活、何年も続けて何が残るんだろう」と思い始めてから、かなり病みました。
営業にしか転職できなくなることが怖すぎて、プログラミングの勉強を始めました。
唯一、営業を経験してよかったところといえば、勉強の原動力になったことですね。
「二度と営業やりたくない」これを心の底から思えたのは、良い経験だったかも。
「定時という概念」が生まれた

営業の会社、全部が全部そうじゃないと思いますが、どうしても残業は多い仕事ですよね。「お客様都合」で定時後に商談とか。
そして、個人が何をどう頑張ってもコントロールできないのが「社風」でして。
”定時が存在しない会社”の営業職の方は、定時に上がれる方は少ないですよね。
…だって、存在しないんだから。
会社も客先も時間にルーズだし、残業していないと努力してない、みたいな雰囲気を出される会社もあると思います。
人生の中で、時間って、相当重要ですよ。働く時間も、自分の時間も。
「削るもの→精神、自分の時間」ではなく、
「削るもの→残業時間」であるべきですよね。
転職した今は、忙しくない日には「定時帰りOK」という極楽イベントが発生するので、最高な日々です。
「定時退社後にライブに向かう」なんてこともできるようになり、人生の質が向上しました。
健康的な生活が手に入った
・ストレスが減った
・定時が生まれた
主にこの2つによって、心身ともに調子が良くなりました。
体調を崩してから、身に染みてわかりました。何をするにも「健康第一」です。
これは、どの世代にも当てはまるはず。ありきたりなことを何度も言いますが、身体を壊してからでは遅いんです。
誰も守ってくれません。守ってくれるものといえば、傷病手当金ぐらいです。強いて言うなら。
「身を粉にして働く」という表現がありますが、粉になったあとはどうなるんでしょうか?
一社員が粉になったところで、フッと吹き飛ばされて、新しい社員を用意して終わりですよ。
生活費を稼ぐなら、営業にこだわる必要ないです。
つぶれてからリスタートするよりも、早めに見切りをつけるのも大切ですよ。
「退職は甘え」かどうかは、退職した後の行動で決まると思います。
